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求めたのは

21グラムの魂と君の言葉。

こんばんは。読破して見るのと見てから読破するのはやっぱり違うなと思った。朱羅です。

屍者の帝国、読了後に映画DVD見ました。
まだ一度しか見てないので、何とも言えませんが、風景が綺麗だなぁと思ったのと、話が全くというほど違うような印象を受けました。
これはこれで、いいんでしょうけど。

以下ネタバレあるので畳みます。






まず……バトラー、どうした。出てないぞ、どうした。
割と好きなキャラだっただけに、あれ?と期待外れ。
それ言うなら、セワード氏も出てないけど。
Mの黒幕感が最初から凄かったですね。こいつ絶対何かやらかすだろ。みたいな感じあった。
バーナビーがホントにバーナビーでバーナビーすぎて凄かった。一番感情移入しやすいキャラクターになってた。

二時間程度に収めないといけないのは解るんですが、何かバトラー居ないだけでこんなにもストーリーそのものが変わるとは思わなかったです。
根本的な、魂とは何か。というのは変わらないけれど、死後の肉体に魂はあるのか。というのにすり替わってる感じもありました。
そもそも、フライデーは友人ではなかった……
けど、旅の中で、ワトソンは友情か、もしくはそれに近い何らかの感情を抱いたのだろうなと思うので、やはりここは、原作通りにして欲しかったなと見ててずっと思ってました。

クラソートキンと合流し、アレクセイの元へ向かう道中は台詞はなかったものの、後々のバーナビーの台詞がよく解るような楽し気な雰囲気が凄くいいなと思ったんですが……
やっぱり、この演出なら、クラソートキンは原作通り、アレクセイの自死を悔やむという結末の方が個人的にはいい。
自分は道中、楽しくないとは言えな状況下にあったからこそ、アレクセイの自死について、ずっとクラソートキンは負い目を抱いて色んな事を考えていくんだろうなとそういう、タイトル通りの欝々とした感じがいいなと思うんですよ、個人的には。
だから、魂の意味は、生きていた時間にもよるのかな。とか考えたりするし、生きている間にヴィクターの手記によって運命が歪んでしまったアレクセイの静かな自死も普通より一層意味を成すんじゃないかと思った訳です。
映画の自死シーンは、アレクセイが我を通したようにしか見えない。心中紛い。
インパクトはあったものの、だからと言って彼の言葉が印象に残るかと言われたら、やはり絵的な衝撃しかないような気もして、そうすると説得力に欠ける言葉になる。
とすると、大里化学でのワトソンの行動にも納得いくのですが、ワトソンも一応アレクセイの言葉を思い出したにしては、軽率すぎる行動ではないかとも思いました。
人間の外部情報は視覚によるところが大きいとはSFなんかではよく目にする文章ですが、本当にそんな感じ。
魂なんて目に見えない物の存在を追いながら、魂の存在に盲目的になり、挙句にアレクセイの自死直前の言葉よりも行動へ比重が傾いている。
タイトル、キャッチコピーとのギャップが凄いな……と思いました。

フライデーがワトソンの鼻先でペンを振って見せるシーンは、死者の暴動の最中であり、ワトソンが魂の存在を疑ったりしてもいたように思うので、涙を誘うんですが、そのシーンと、エンディングだとちょっとおかしいな。と思うところがあるんです。
エンドロール途中から、フライデーの独白に移る訳ですが、その台詞は、原作と同じであり、そうなると、ウォルシンガムの所有物の死者で、ワトソンという構成員との旅の中で人格らしいものを得た死者。という印象が強くなるんですよね。
約束した合図を見せてくれたワトソンの友人としてのフライデーとは違うものみたい。
バトラー削ったり、リットン王削ったりしたんなら、もうここは原作を引用せずに、ワトソンの友人としての言葉が欲しかった。

原作のワトソンと映画のワトソンの間に、とてもギャップがあるので、映画見て原作読むのも原作読んで映画見るのも結構どっちもどっちです。
別個のものとしてなら、それなりにいいんでしょうけど……
ホント、まだ一回しか見てないから、何とも言えないんですけどね、この調子だと、他二作も不安です。
そもそも、虐殺器官は大丈夫なの?っていうか、虐殺器官とハーモニーは一応前後してるけど……いいの?

まぁ、この作品は遺稿であり、途中から円城塔さんが執筆してるので、徹頭徹尾伊藤計劃ではない。
だから、最初と途中からの微妙な変化には目を瞑らなければと思うんですが、もし、伊藤計劃だったら、どんなエンディングにしたんだろうと思わずにはいられない作品でした。
そして、この映像を見て、何というんだろう。とも。

伊藤計劃映画化作品は三作とも読んだんですが、題材がどれも命や魂であり、とてもじゃないけど、軽快なテンポで描けるものではないし、作品自体、明るいとも言えないんですが、だからこそ、映像化するならば、もっとこう何か上手い具合に伝わりやすくなるのでは……と思ったので、多少残念ではあります。

ハーモニーは屍者の帝国よりも、個人的に主役に感情移入がしやすかったので、彼女の友人達や家族や周囲の大人、大人になってからの社会への想いを丁寧に描いてくれてるといいなぁと思います。
……正直、DVD届くの怖いです。
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